Uビル3Fリフォーム06
今回の3階賃貸水廻りリフォーム工事に伴い、水道メーター廻りも手を入れました。
というのは、今までは3階3世帯で水道メーターが1ケでした。
それを各戸のメーターに分けるという工事です。
こちらのオーナー様は、古き良き時代の“大家さん”と“たなこさん”という関係を、大事にされています。
ですから、家賃も毎月、大家さんに手渡しで支払い、水道代についても月々決まった額を手渡しで、
支払っていたそうです。
昨今は、家賃は当然銀行振り込み、大家さんとたなこさんは、お互いに顔も知らないなんて事は、
普通ですからね。。。
ただ、今回の工事を機に、水道は各戸メーターにしようということになりました。
ところが、この工事にあたり、ひとつ問題が発生しました。。。
3世帯分の水道メーターBOXを埋設できるスペースがありません。
そこで、水道局の担当者と、私と、水道業者とで協議を重ね、建物脇の犬走りのスペースに、
水道局指定のキャビネットを使用するという条件で、メーターを置く許可をもらえました。
隣地は、今のところ空地ですが、ゆくゆく建物が建つことを考慮し、キャビネットは通常の開き扉ではなく、
スライド式扉をチョイスしました。
◆キャビネット廻り
◆水道メーターキャビネット
◆スライド扉を開けた状態
◆セットで使用するメーターユニットのセット完了状態
それぞれの赤い蓋を開けると、各戸メーターの検針ができるのですが、これでは検針しにくいだろうな~
なんて、見ていると。。。
このキャビネットは予想以上のスグレモノでした!各戸メーターが見やすく正面に傾く構造になっているのです。
私の余計な要らぬ心配でした。
ということで、無事に水道局の検査も完了し、水道メーター廻りの工事完了です。
Uビル3Fリフォーム07 ~Before&After~
先行して進めてきた301・302号室の工事が完了しました。
◆玄関→水廻りスペース(301号室)
[After]
[Before]
◆玄関→水廻りスペース(302号室)
[After]
[Before]
◆キッチン(ミニキッチン)
Housetec製 W=900㎜ IHコンロ
◆シャワーユニット
Housetec製 FSS0811タイプ
◆便所
[After]
[Before]
◆居室→水廻りスペース
[After]
[Before]
◆木製建具(居室↔水廻りスペース)
PAL製
◆玄関ドア
既存ドアに新規塗装しました。
水廻りスペースのアクセントとやわらかい雰囲気を出す効果を兼ねて、
メロン系のシャーベットグリーンをチョイスしました。
リフォーム前から、それぞれの部屋にあった大きなアルミサッシを生かした空間構成としたので、
賃貸アパートにありがちな、暗く、淀みがちな水廻りスペースではなく、
ホワイト系で統一された、明るく、清潔感のある空間に生まれ変わりました。
そして、限られたスペースを有効に活用することを考え、使用した住設はコンパクトな機種を選定しました。
これで、303号室の入居者様に一時仮移動していただき(かなりお手数をおかけしますね。。。)、
303号室のプランの再チェックから、はじめていきます。
Uビルリフォーム08
303号室の内装工事が完了いたしました。
◆玄関→水廻り
今回は、諸々の都合により、水廻りと居室との間仕切り壁は、既存のまま残す計画としました。
(画像向かって右側の壁;漆喰塗の壁なので、塗装のみ新規に塗り替えました。)
◆電気温水器設置スペース
今回のリフォームでは、給湯器の設置スペースが取れなかったために、
全世帯共通で、電気温水器を使用しました。
◆シャワーユニット
こちらも、暗い水廻りの改善策として、既存のサッシを最大限に生かし、
シャワーユニットの半透明の折り戸から、水廻りスペースに光が漏れる計画としました。
◆便所
今回の3世帯の中で、唯一の窓のある便所です。
303号室も、すっかり新しい水廻りスペースに大変身しました!
併行して進めていた、共用部分の塗装工事もそろそろ仕上げにかかります。
Uビルリフォーム09 ~完了~
共用廊下・階段廻りの塗装工事が完了しました。
去年の震災でクラックが入り、崩落部分のあった壁、天井を補修・補強し、
鉄骨階段と共に塗装し直しました。
◆1~3F階段
◆3F共用廊下
◆3~RF階段
淡いベージュ系で塗装したので、明るい、清潔感のある柔らかい雰囲気の共用部になりました。
さて、この工事をもって、長期のスパンで進めてきた工事が全て完了しました。
思えば、去年の震災後に、外壁の崩落改修のご相談を受けてからのお付き合いです。
その後、老朽化した3F賃貸部分のリフォーム工事をさせて頂きました。
もちろん、今後のメンテナンス等も考えると、まだお付き合いがはじまったばかりですね。
オーナー様、今後とも宜しくお願い致します。