ちょっと時代おくれな社長の一言

ひとこと ~第二回~

私が仕事を始めた昭和四十年代は、建設業界にとって歴史的な出来事が多くありました。

 

あるとき、付き合っていた建材店から、

“面白いものがあるから見に行かないか?”と誘われ、指定されたバスに乗りました。

バスには私等のような工務店の人間から、ゼネコンの社員らしき人たちまで、30人くらいいたと思います。

到着したところはカナダ大使館でした。

すると、大使館の一角に一部未完成な、あまり見かけないデザインの洋風木造平屋が建っていまして、

我々はそこに案内されました。

それが今でいう 『2×4(ツーバイーフォー)』 の住宅だったのです。

今では大手ハウスメーカーがこぞって、2×4住宅を建てており、素人でも知っておりますが、

当時は初めて見るものであり、ましてや、2×4という意味も知りませんでした。

そこで、カナダから来たという大工が実演をしてくれました。

2×4の説明や実演の内容は、すっかり忘れましたが、、、

カナダ人の大工の毛むくじゃらな丸太棒のような腕は覚えております!

プロレスラーの様な大工が振り下ろすハンマーには、すごい迫力がありました。

 

当時は、柱も梁もないベニヤで造った家が売れるわけないと思っておりましたが、

今、これだけわが国で建てられることになるとは、まったく世の中わからないものです。

今さらながら、自分には『先見の明』がナイなあ~  と自戒しております。

 

平成25年4月

 

~つづく~

 

 

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