ひとこと ~第五回~
前回に、ハウスメーカー台頭の話を書きましたが最近のハウスメーカーは
とどまるところを知らずの勢いです。私の地元でも新築工事の大半は有名
ハウスメーカーのシートが下がっております。
ハウスメーカーの工法はツーバイフォーかプレハブで、我々のような和様
伝統工法 (軸組工法、 在来工法)はほとんど採用されていません。
ハウスメーカーは良い家造りの前に、いかに会社が利益を上げるかと
いうことが大命題ですから、そのためには、工場での生産性を高め現場
での施工は、できるだけ短く、熟練工の必要のない組み立て式にして、
限られたモデルを大量に生産してコストを下げる、まるで自動車産業の
様相を呈してきています。家の商品化ということばかりが進んでしまった
ように思います。
家造りは、立地や気候風土、又 住む人も皆違うわけですから同じもの
は二つとありません。 又 住む人は生身の人間ですから、無垢の木材
(有機質)を使った家、鉄やコンクリート(無機質)はできるだけ使わない
ほうが、住む人の健康にもいい訳です。
これから、家を造る人は、外観やデザインも大事ですが、建材のことも
勉強してほしいと思います。
家造りは、造り手との信頼関係が第一、そのうえで自己責任をわすれないことです。
平成25年10月
~つづく~